6 日本政策金融公庫の融資手続きの流れとテクニック

日本政策金融公庫の融資手続きは、とても合理的です。
創業や開業の融資でも基本的には、一般の融資手続きと変わることはありません。

ただし、実は、日本政策金融公庫の借入では、支店によって当り外れがあることは以外と知られていません。
初めて日本政策金融公庫と取引することとなる創業や開業の融資では、ある程度支店を選ぶことがテクニックです。

一旦、取引口座を開いてしまうと後になって支店を変更することはできませんから、“厳しすぎない支店”に口座を開いておくことが、後々になって吉となります。

それでは、創業や開業の融資での日本政策金融公庫を説明します。
平均的には、融資の実行は申込みから3週間後です。
1.支店を選ぶ
2.窓口で相談
3.申込み
4.面談
5.結果通知
6.融資実行

 

1.支店を選ぶ

日本政策金融公庫の借入では、支店選びがテクニックです。
それは、支店によって当り外れがあるからです。
日本政策金融公庫に口座を持っていないであろう創業者や開業者は、ある程度支店を選ぶことが可能ですから、支店選びから始めましょう。

日本政策金融公庫の支店は大抵の都道府県には2つ以上あります。
首都圏では、東京に14支店、神奈川に5支店、千葉に4支店、埼玉に5支店あります。
一番近い支店に口座を開かなければならないと考える方が多いですが、全くそのようなことはありません。
理由があれば、神奈川の会社が東京に口座を開くことも可能です。

一般的にいえることは、融資の取扱いが多い支店は審査は厳しくなりがちで、取扱いが少ない支店はよく話を聞いてくれる傾向はあります。
どこの支店が厳しくてどこが易しいか、気になるところだと思いますが、さすがにホームページで支店名を公開することは支障がありますので、問合せいただいた方にだけお教えいたします。
日本政策金融公庫の支店一覧

 

2.窓口で相談

窓口の相談は必須ではありません。
とはいえ、借入を抜かりなく準備するために、一度は相談に行きましょう。
日本政策金融公庫の様式は支店にもありますから、用意する必要はありませんが、事業内容の参考になるような資料は持参しておくと良いでしょう。

日本政策金融公庫の多くの職員の方は、想像するよりも対応は親切です。
日本政策金融公庫の必要書類

 

3.借入申込み

必要書類が揃ったら、郵送で提出します。
わざわざ、言っても、そこで、やりとりが行われるわけではないので、提出は郵送でOKです。
創業や開業での提出書類は、借入申込書、創業計画書、履歴事項全部証明書、見積書(設備資金のみ)です。
中小企業経営力強化資金の場合は、事業計画書が必要です。

また業種によって、例えば美容業や飲食業の場合、知事の「生活衛生関係営業推薦書」といった書類も求められます。推薦書とはいえ却下されることのない形式的なものですから安心して下さい。必要書類については、「2.窓口で相談」に日本政策金融公庫の担当者が教えてくれますので、心配はありません。

 

4.面談

申込み書類一式の提出から数日後には、日本政策金融公庫の担当者から面談日の連絡又は文書が届きます。
面談時間は、通常は1時間以内で、主には創業計画書の内容に関するやりとりです。

面談に関しては、「2-1-4 面談で失敗しないコツ」を読んで予習しておくと良いでしょう。
資金計画に関しては苦手意識があるかもしれませんが、ここをしっかり説明できる人は、日本政策金融公庫の担当者からは良い評価を得られるので重点的に予習しておくと良いでしょう。

 

5.結果通知

結果通知は、面談から2週間程度後に郵便で届きます。
創業や開業の借入の平均的な実行率は3割程度です。減額による融資も多いです。

「もっと入念に準備をしておけば良かった(ノд-。) 」
と後悔しないように、準備はおこたりなくしておきましょう。

 

6.融資実行

通常であれば、借入申込から3週間後ほどで融資金が振り込まれます。
事務所や店舗の実地確認や追加資料がある場合には、これより遅くなります。

 

日本政策金融公庫は公的な金融機関ですから、規程や手続きがしっかりしています。
しかし、人が審査をする以上その中にはテクニックやノウハウが効いてくる場面があります。
ぜひこのサイトでしっかりテクニックを予習して高額借入を勝ち取ってください。