さて事業計画書作りも峠は越しました。
商品やサービスから売り方までかなり具体的になってきたと思います。
最期の仕上げとして、次を書き込みましょう
(1)事業名と事業概要
(2)経営ビジョン
(1)事業名と事業概要
事業計画書を作り始める前と比べて、マーケットや顧客ターゲット、販売プロセスに変化があったのではないでしょうか。頭の中のイメージを現実のマーケットに適合させていくと、戦略を変わることが多いです。
事業計画書の変化に合わせて、最初に仮で考えていた事業名を、一見してわかるようなタイトルに書き変えましょう。タイトルは1行以内で、できれば20文字以内が良いでしょう。
「どんな事業をやりたいのか」
一見してわかるようなタイトルになっていれば、それだけで事業計画書が引き締まり、好印象です。
事業概要は、事業計画書を俯瞰して説明する目的と、もっと詳細を読みたくなるような魅力を発信する役割があります。
・事業計画書でキーとなる内容をダイジェストでまとめる
・事業が有望であることを盛り込む
と良いでしょう。
事業概要も長すぎてはいけません。表現を磨きながら3〜4行の100字程度にまとめます。
(2)経営ビジョン
経営ビジョンは、会社の将来像(ビジョン)を明確にするもので、社長の示す会社の到達点です。
事業計画書に書きこまれるのはせいぜい5年程度の未来ですが、経営ビジョンはもっと壮大で大きな目標です。
例えば、
・マーケットでナンバーワンになる
・○○市で取扱高ナンバーワンになる
・早期に利益1億円を達成し上場を目指す
・顧客満足度で最高評価を得る
・5年内に10店舗展開し、海外に進出する
というように、社長が望む会社の将来の姿を経営ビジョンに示しましょう。
中小企業に望んで入ってくる社員は、会社の成長性に期待しています。
銀行も同じで、将来性のある会社と取引をしたいのです。
明確な目標を掲げられていれば、達成できそうに見えますし、実現できる可能性は高まります。
気後れせず堂々と経営ビジョンを宣言して下さい。
根拠は求められませんから。