事業計画書は、金融機関に対するプレゼン資料です。
事業をわかりやすくかつ魅力的に伝えられれば、何を書いてもかまいません。
書式や様式等は自由ですし、パワーポイントでもワードでもどちらでも良いです。
とはいえ、全くの自由では何を書いて良いかわかりませんし、時間が無駄になりますから、基本的な8項目をあげておきます。
この8項目をどう具体化していくかは、追って掘り下げて説明します。
できるだけ要点をコンパクトにまとめ、読みやすく作成して下さい。
事業計画書に書く基本8項目 (〇数字は推奨する作成順)
事業名と事業概要 ⑦ | 事業名は、1行で事業を表現します。 事業概要は、何をやりたいのかここだけでわかるように、3~5行程度でアピールします。 |
商品サービスの内容 ① | 商品やサービスの内容とそのセールスポイントを簡潔にアピールします。 商品やサービスで他社よりも優れるところや差別化できるところがあれば、ここでアピールします。 |
マーケット調査 ② | マーケットの規模と成長性、競合者の状況などを、業界情報や統計データにより調査し、表やグラフをできるだけ使って簡潔に説明します。 |
販売プロセス ③ | 商品やサービスを市場の中でどのように拡販していくか、そのプロセスを説明します。営業経験、人脈、顧客見込みなど販促に関わる自身の強みがあればここでアピールします。 |
経営ビジョン ⑧ | 事業を通じて叶えたい社長の思いや長期的な目標を表現します。抽象的でかまいません。 |
環境分析とリスク ④ | 人材、仕入、知識・技術など弱み、事業上のリスクを前もって抽出し、これらへの対処法を考えます。 弱みやリスクを明らかにすることで、事業計画が深みのあるものなります。 |
利益計画 ⑤ | 売上、仕入れ、経費の計画を損益計算書に落とし“利益を計上”します。 人件費、地代・家賃、支払利息、減価償却費、販売促進費などは根拠をつけて積上げます。 |
資金計画 ⑥ | 借入金返済が期限内の返済が可能なことが示された資金繰り表です。 固定資産や設備資金、運転資金(売上3ケ月程度)に分けて必要資金を積上げます。 銀行借入、親兄弟からの借入、自己資金などに区分表示します。 |
事業計画書の作成順序
事業計画書の作成は、まず事業の種となる商品サービスのアイデアがあって、その実現可能性を探り肉付けしていく作業の繰り返しです。
そのため次のような順でアイデアや資料をまとめていくと比較的短期間でかたちになります。
① 商品サービスの内容
② マーケット調査
③ 販売プロセス
④ 環境分析とリスク
⑤ 利益計画
⑥ 資金計画
⑦ 事業名と事業概要
⑧ 経営ビジョン