借入は決算書次第です。
その信頼性が疑われないようにすることも大事です。
売上を実態より多く見せる、経費を実態より少なくする、上場会社であってもこういった行為でその場しのぎをすることがあります。
銀行は、会社にお金を貸して返ってこないことを最も恐れます。
怪しい会社に貸さないように決算書にある矛盾を調べる手段や情報を持っています。
不正もしていないのに疑われるような処理になっていないか、一度はチェックしましょう。
決算書の信頼性を損なわないための処理
会計科目 | 処理 | 説明 |
現金 | 残高が不自然に大きくないこと | 経費処理の先送り、経費ではない支出の処理先送りをすると、現金が実態より大きくなります。過大だと決算書の信頼性が疑われます。 |
売掛金 | 残高が不自然に大きくないこと | その会社の残高は、業界平均や取引内容から推定され過大かどうかチェックされます。業界平均からかけ離れた残高は売上の水増しを疑われます。 |
商品、製品 | 残高が不自然に大きくないこと | 売掛金同様、適正在庫かどうかチェックされます。業界平均からかけ離れた期末在庫は仕入れの過少計上を疑われます。 |
仮払金 | 最小限にし、なるべく使わないこと | 安易に使いがちですが、経費処理の先送りによる、利益操作を疑われます。 |
社長貸付金 | 期末残高を残さないこと | 銀行は、会社資金の私的流用を嫌います。期末にはキレイにします。 |
創立費、開業費 | 設立後5年以内に償却していること | 資産とはみなされません。計画的に償却していない場合に、ネガティブにとらえられる可能性があります。 |
減価償却の未計上 | ある程度規則的な償却にすること | 多くの会社が利益調整に使う方法ですが、見抜かれやすいです。規則的な償却でない場合、決算書の信頼性が疑われます。 |