銀行は返済できそうな会社にお金を貸します。
返済できそうかどうかは、あくまで決算書といった数字で評価されますが、銀行へのアプローチや社長の雰囲気にも左右されるものです。
「人は見た目が9割」とも言われます。
頻繁に顔を見せてきちんとした説明をする人を誠実と思わない人はいません。
決算書の数字に絶対の自信を持っているならともかく、良い印象を与えることも重要な作戦です。
下にある工夫は、銀行から見て良い印象を受ける工夫です。
どれも難しいことはありませんから、実践して下さい。
工夫 | 説明 | |
1 | 最初は知人などに紹介してもらう | 初めて訪ねてきた人をあなたが用心するのと同じように、銀行は“資金繰りに困った会社”とどうしても見てしまいますが、知り合いを通じた紹介であれば、“新たな営業先”として好意的に見ます。
特に顧問税理士の紹介なら、評価の対象となる決算書が信頼されるという効果もあるので、よりお薦めです。 |
2 | 身なりは清潔に、話し方は理路整然と | 銀行を訪ねるときは、できればスーツで。髪も服装も清潔感が大事です。 話し方は、例えば、「新規出店により売上げと利益がこれだけ増加するので、その資金として最低限これだけの借入が必要」、などと理路整然とした方法にします。 また一方的に話さず、銀行担当者からの質問にもきちんと応えて下さい。 |
3 | 銀行にはマメに顔を出し業績を説明する | メインの銀行にはできれば3ヵ月ごとに訪ね、試算表や資金繰り表を持参して説明します。社長が訪問して説明すると、財務管理能力が高いと認められ最も信頼感があります。
マメに訪問すると銀行から追加融資を提案されることもあります。 但し、銀行が忙しい日は避けます。(月曜・金曜・連休明け、5日・10日・20日・25日・月末) |
4 | 借入する銀行の口座に入出金取引を集める | 借入のメインとなる銀行の口座には、売上や支払の取引を集めます。
銀行にとって振込手数料は重要な収入源です。また売上や支払の口座になっていると銀行は会社のお金の流れを理解しやすくなり、融資を受けやすくなります。 |
5 | 税金、社会保険料、公共料金は滞納しない | 税金を完納していることは必ずチェックされます。 社会保険料や公共料金は逐一チェックされるわけではありませんが、滞納があると借入は不可能になります。 |